CyberSEALs’s diary

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バイトテロをCISSP的に考えてみる③ 【②個人ではなく法人若しくは組織の問題である】

【②個人ではなく法人若しくは組織の問題である】

これはあくまで個人的な見解を多分に含ますが、バイトテロが起きるのは「若い世代のモラルや常識が欠落していること!」「スマホ世代はネット社会での責任について理解が甘い!」みたいな論調を全否定します。( ´∀` )

 

その理由はもちろんしっかりと述べます。

 

はじめに、「若い世代」と「そうでない世代(いわゆる大人?ですかね)」で情報リテラシーのレベルは「若い世代」が圧倒的に上であり、両世代間のリテラシーや常識には大きなギャップがあることを理解するべきです。若い世代はスマホで撮影した写真をLINEで送ったり、QRコードでLINE交換をしたりするのは息をするのと同じくらい当然ですが、そうでない世代では必ずしも当てはまらないと思います。😿

また、すこし大げさかもしれませんが、若い世代が成長した社会においては、バイトテロ的な動画などがインターネット上に出回っても若い世代は「で、なに?」くらいにしか思わないかもしれません。

つまり、バイトテロで世間的に騒いでいる多くは「そうでない世代」であって、「若い世代」ではなく、このようなギャップが歪となりバイトテロのような事象が発生するのではないでしょうか?

 

但し、現代社会を生きる我々はまさに「今」を生きているわけですから、何らかの打ち手でこのバイトテロによるリスクへ対応する必要があるわけです。

 

 

【バイトテロをCISSP的に考えてみる②】で下記のように述べたのを思い出して頂きたいと思います。

 

「バイトテロの発生頻度は高い傾向にあり、ビジネスインパクトもそれなりにある、明確なリスク」

 

分かりやすくしたいので、ここでは細かい部分を割愛しますが、僕はこのリスクへの最も効果的な打ち手(CISSP的に言えば、リスク低減の具体策でしょうか)は、以下だと考えています。

 

雇用契約の中にバイト先に関するSNSへの無断投稿等を禁止し、違反時は解雇や法的処罰による対応を行うこと

⇒ポイント:違反時は企業側が、例外なく対処をすること。法的な処罰においては、懲役や罰金が科される可能性が、ガチであることを明確に労働者に伝えること!

 

②①の事態は、労働者・雇用者の双方にとって「最悪のケース」と位置づけ、顕在化しないための定期的な啓蒙・教育・トレーニングを実施する

⇒ポイント:この策には「リスクを顕在化させないことによる、労働者側の保護」と「リスクが顕在化した際の雇用者側のリスクヘッジ」という2つの要素が含んでいます!

 

①、②共に超個人的な考えですね。(笑)

異論などたくさんあるかもしれませんが、その異論はリスク低減のための他の具体策になるものだと僕は思います。

この記事がバイトテロについて皆様が考えるきっかけになり、ビジネスの中で微かにでも役立てば幸いです✌